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子供と写真 日常の記録

ストロボ入門 実践編

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 今回のエントリは結婚式での素人による写真撮影について、あとストロボその他もろもろについての記録。というかメモ。

 プロじゃないけど写真好きだし友人や親族の晴れ舞台を撮りたい!正式に頼まれてもいないただのゲストだけど!という方の参考に少しでもなればいいなくらいの気持ち。ニッチすぎる…

 

 

 昨年までの機材に加え、今回はストロボを導入済み。α7Ⅱ+HVL-F45RM にレンズは Loxia2/50 のみ。21mmについては迷ったがレンズ交換の手間を考え結局置いていくことにした。(他には望遠もズームレンズも持っていない)カメラの設定としては、AFでもMFでもフォーカスアシスト関連の事前チェックが特に大事。また暗いシチュエーションが多くノイズとの戦いになりがちなので現像の自由が効くRAWデータは欠かせない。画質はRAW+JPEGが無難。

 余談だけどLightroomでの結婚式写真現像はとても良い勉強になった。ノイズ処理の重要性と難しさ、その方向性と好みが少しだけ分かった。

 

1.  挙式

 今回はチャペルでの挙式だった。当然ながら挙式の際にはゲスト席に通されるため、式場のプロのように最適な画角を得ることはできない。(新郎新婦に「当日のカメラマン」と依頼されている場合は別)なのでここでは撮れる範囲で。今回もそうだったけどストロボもNGな場合が多いのでは。なんならここは動画がベターかもしれない。賛美歌もちゃんと歌ってしっかり祝福すること。

☆露出はマニュアル。適度に絞る。暗くてもシャッタースピードは下げすぎない。ISOアゲアゲでも気にしない。(ISOオートはらくちん)

 

2. 挙式後

 披露宴会場へ向かう前にゲストみんなで2人を祝福。フラワーシャワーなんかは自分のポジションによっては十分撮れる。集合写真撮影の際は良い顔で写ること。

☆挙式会場でホワイトバランスを変えていた場合、チェックを忘れない。外光で明るさは十分なのでここでは絞り優先モードで。絞り開放付近でポートレート的に撮るのも良い。

 

 3. 披露宴

 基本は自分の席から撮ることになるが、プログラムの合間に新郎新婦のもとに足を運べるし、各テーブルをまわってきたりもするので撮影チャンスがたくさんある。

 ここで!ようやく!ようやくストロボが大活躍する。各人の挨拶やケーキのファーストバイト、その他もろもろの演出で明るさが変わりまくるため「無いと厳しい」くらいの印象。ストロボ自体はTTL設定にして露出はお任せ。必ずバウンスさせて使う。キャッチライト入れ込み用のシートもかなり役立つので適宜。レンズ交換する場合は焦点距離の設定も要チェック。せっかく「自分の席」があるのでカメラもストロボも予備のバッテリーや電池をすぐ使えるように準備しておく。

 ここでは一緒に参加している友人達もたくさん撮っておくと喜ばれる。美味しそうだからといってすぐ食べてしまわずなるべく料理の写真も撮ること。(メインディッシュ撮り忘れた)

☆色味がアンバーに転がりすぎないよう注意。プログラムの進行ごとに露出がころころ変わるので基本絞り優先で。当然ながら余興などで動きものを撮る場合はシャッター優先に。

 

☆☆主役を引き立てる標準〜中望遠くらいが活躍する。記録写真的なものは式場のプロが余すところなく撮っているので、広角側はなくてもあまり問題ないと思う。新郎新婦でも友人でも、しっかり主役を決めた写真を撮るよう心掛けるといい感じ。ゲストにしか撮れない写真もある。50mm一本でも十分戦える。

 

 

 ざっとまとめるとこんなもの。ストロボは露出に悩まされることから解放してくれる素晴らしい機材だということが分かった。お任せで良いんだもの。手軽にキャッチライトを入れられるのも良い。デメリットは目立つことによって周囲からの"さぞかし良い写真を撮ってるんでしょうね"的プレッシャーが発生することと重くなることくらい。

 

 この手の撮影指南ではどこでも言われていることだけど、余すところなく撮りたければズームレンズ以外に選択肢は無い。F4通しくらいの標準ズームでも問題ないんじゃないかな。でも僕のような単焦点ラバーは世に多くいるはずで、そんな人が結婚式にも単玉を持ち込みたいと思っても不思議ではない…と思う。たぶん。

 アマチュアの良いところは、写真について作品レベルでなくたっていいところと、撮れない時には撮らなくたっていいところ。「撮れませんでした」が通用しないプロではないからこそ、汎用性のない単焦点も活きてくる。今後ズームレンズを購入した場合でも、結婚式には積極的に単焦点レンズを持ち込む所存。だって好きだから。

 

 なんだか話がとっちらかってしまったけど、結婚式撮影についての大体のまとめ、おしまい。良い経験になりました。

 

 

 

4. 番外編:結婚式二次会

 僕は今回、二次会の幹事だったのだけど新郎と打ち合わせて開催することが決まったのは挙式まで一ヶ月を切ってから。事前にお店を見にいく暇がなかったことで大問題が…。店内のかなりの暗さはストロボのおかげでどうにかなったものの、狭くて引けない!50mmじゃ引ききれない!!のだった。ソファー席なんかに座られてしまうともう全くもって無理。

 当然二次会に参加してくれるような新郎新婦と仲の良い友人達なのに集合写真がうまいこと撮れないのは辛かった。思うように距離を取れないので同時に入れ込めるのは4人がいいところ。21mmを持ち込まなかった自分が恨めしい。

 

 それでもなんとか工夫してそれぞれ撮り回っていたところ、新婦側の友人にキャノン7Dを首から掛けている女性が。そういえば挙式の時から目立つ太めのストラップが気になってはいた。せっかくだし聞いてみようと思い「カメラお好きなんですか?(^^)」と話しかけてみた。するとどうでしょう、この人プロであった。スチールもやってるプロ!プロフェッショナル!!

 慣れないストロボを乗っけて必死にマニュアルフォーカスの単焦点で撮影している僕を見てどう思っていたのやら………。聞けば自分のカメラはニコンD750なのだけど、修理中なため借り物の7Dとズームを持ってきているとのこと。女性カメラマンは知り合いにひとりもいないのでなんだか新鮮だった。量販店でカメラの販売員もやってたことがあるそうで、もう筋金入りというかなんというか。「ニコン、無骨で好きなんですが女性人気は全然ないです」とのこと…笑

 ちなみに案の定「なんで50単なんですか?」と聞かれてしまい「素人のただのカメラ好きなので好きなレンズで気負わず撮らせてもらってるんです」的な話をしたものの、とにかくなんだかもう恥ずかしかった…笑

 

 もうしばらくズーム一辺倒だと仰っていて、やはりプロこそズームレンズなんだろうなぁと深く納得してしまった次第。