昼も夜もないブログ

子供と写真 日常の記録

Forever Saul Leiter

以前のエントリでも触れたことがある。ソール・ライター。僕の好きな写真家のひとり。

 

3年前の回顧展には結局行きそびれてしまったのでまさに待望の展示。開催直後に足を運んできた。

Forever Saul Leiter

展示点数は多く、ほとんどの作品を間近で隅から隅までじっくりと眺めることができる。世界初公開のフィルムまでがあり、少しでも興味がある人にとっては見所だらけと言っていい。

やはりスナップが目を惹き、イーストヴィレッジを切り取る彼の眼とセンスが膨大な試行錯誤によって磨かれたものだということがよく分かる。また一方で、家族との様々なシーンを収める彼の人柄と眼差しが伝わってくるような写真も多くあった。自宅にはまだまだ未発表となっているフィルムが山とあるらしい…!

早くから見出され世に出たとはいえ、ファッションモデルの撮影などでなく、仕事に直結しないだろう人々の日常を捉えた写真を撮り続けることは現代とは比較にならないくらい大変なことだろう。(特にカラー写真!僕はソールライターについては、モノクロよりもやはりカラーが好きだ。)一部の作品が評価されなければ埋もれたままになっていたであろうアザーカットの多さに、「写真に向き合う」真摯な姿勢と熱量を感じさせられた。

 

 

Bunkamuraミュージアムを後にした僕は当然、渋谷の街を切り取ってやろうとカメラを首から下げ意気揚々と歩くわけだがこれがまた難しい…「それっぽく撮る」ということですら成り立たない。やはり気の遠くなるような試行錯誤が必要だ。じっくりやろう。

 

N.Y. in the glass

Taxi

Man in the wall

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Faces

2020

Look