カガリユウスケ「追複」

「追複」

先日、カガリユウスケ新作個展「追複」に足を運んできたのでレポート的に。

写真撮影と掲載の許可をご本人に頂けた。カガリさんありがとうございます。

 

「壁をモチーフにした一風変わったカバン」を最初に知ったのは5年ほど前、密買東京で見たのだったと思う。公式サイトで調べてみるとどうやらカスタムオーダーができることが分かり、当時商品が扱われていた人形町のお店にて、直接手にしつつ話しながらオーダーすることができた。(ハンドルを少し短くし内ポケットを付けてもらった)その名も「WALL」

WALL

ベースになる分厚いレザーに直接外壁用のパテを塗り重ねてつくられている。この無骨さがたまらない。最初は真っ白で、使用していくにつれてスレや汚れが付き変色や色移りがおきる。この経年変化を楽しめるのが最大の魅力。どんな壁も持ち歩いたら汚れるのだ。

WALL

WALL

WALL

WALL

WALL

WALL

不思議なフォルムもまた良い。素材は言わずもがなだが形がまた変わっているのでとにかく目立つ。白いカバンは飛び道具的にどんな服装にでも持てるので好きだ。

最高に気に入っているので個展にも意気揚々と持っていったところカガリさんご本人に「最近は手間が掛かりすぎるからこの塗り方はやっていないんですよ」と話を聞けてそれがまた嬉しかった。だいぶ良い味が出てきて良いカバンになってるんじゃないかと思うけどいかがでしょうか。

 

前置きが長くなった。個展の話。

 

3331 Arts Chiyoda

www.3331.jp

。ここは閉校になった中学校の校舎を改修してつくられた文化施設で、当日も各教室内で色々な催し物があった。

余談ながら世田谷にも「世田谷ものづくり学校」というのがある。こちらも似たような経歴の建物で、仕事で利用したことがあるが学校がベースだからとにかく雰囲気が良い。こういった施設はジャンル問わず作家が作品を発表するのには素晴らしい場なんじゃないだろうか。もっと校内の写真撮ってくればよかったな。

 

「追複」

「追複」

「追複」

「追複」

  懐かしのTHE 教室といった趣の会場に所狭しとディスプレイされたカバン・小物・アクセサリーたち。今回の個展では過去作品の複数のテーマ(前述のWALLをはじめ「都市型迷彩」「100年の壁」「SKIN」などなど)を、新しい型で展開しつつ、新作を公開する形になっていた。

僕はWALLシリーズのカードケースとポーチも愛用しているが、手作業で仕上げられるため同じ商品でも一点一点違った経年変化が起きる。写真を撮り忘れてしまったが実際にある程度の期間使用したものが置いてあり、それと見比べるのがまた面白かった。

 

「追複」

「追複」

「追複」

「追複」

「追複」

「追複」

一輪挿しや照明のシェード、スニーカーとブーツ、各地の実在する壁を生地の柄に使ったスカーフなどカバン以外もとにかくバリエーション豊富。

「追複」

「追複」

その場でオーダーもできるしこのリュックは本当に欲しかったが背負うバッグはすでにたくさん持っているので涙を飲んで我慢した。ちなみにレザーにクラックが入っているシリーズ、これは書いているのではなくて彫刻刀で彫ってそこに墨を入れているらしい。ものすごく大変だそう。かっこいいぜ。

ずっとカガリさん本人も在廊しており、他のスタッフの方と一緒に作品についてあれこれ説明してくれた。僕がM3で写真を撮りまくっていたらカメラについての話になりこれまた楽しかった。GXRユーザーだったそうで、それだけでいかにカメラ好きかが分かるというもの 笑

 

それぞれのカテゴリーで過去作品と同様のアプローチをしたものを披露しつつ、新しい加工や素材を使った新作を発表するという、これまでの集大成的な場でありこれまで以上に意欲的な作品に触れられる場でもあった。

いまや単にカバン作家という枠に収まらなくなった「カガリユウスケ」。これからも楽しませてもらえそうだと確信できる素晴らしい個展だった。

 

「追複」

「追複」


広告を非表示にする